今年の文字を考える
朝からよく晴れて選挙日和の日曜日でした。
今年の文字が発表されましたね。
私の考える今年の文字、言葉は、「祈」です。
今年数々天災があり、被害を受けた方々の暮らしが少しでも元のような気持ちで過ごせますように
祈っています。
12月7日まで上野 国立博物館で開催されていた「国宝展」では、
「祈り、信じる力」をテーマに、縄文から江戸時代を代表する国の宝が展示されました。
最初の展示は、日本最古の薬師寺「仏足石」。
お釈迦様を崇拝するためにその足跡を表現し、足裏の文様は遣唐使により伝えられたとのことです。
仏足石はほかにもありますが、展示されたものが作られたのは、
妻に先立たれた悲しみから、追福を祈って作られたと説明がありました。
これまで、歴史的宝物というと時代、材質、意匠などの解説が書かれているのが殆どでしたが、
誰がどのような思いで作られたかまでふれているのは珍しい。鑑賞する思いが深くなるのを感じました。
歴史の教科書に載っていた「玉虫厨子」もありました。
玉虫の羽が本当にはめ込まれ、螺鈿のように渋く光る精巧な作りを認め、仏像を大切に納める伝えることを祈り作られました。
4面それぞれの画像を拡大し、分かりやすく説明を加えていました。
歴史的宝物を鑑賞する際、飛鳥時代であれば唐の時代、鎌倉時代であれば宋、元の時代というように
中国から受けた文化の影響を思うのが習慣になっていますが、
国宝を見ているうちに思想や技術が日本に伝わり、
日本の祈りをこめて作られた造形美なのだと思いました。
たくさんの宝物を拝見する機会に恵まれ、それぞれが納められているお寺などに
訪れてみたくなりました。
国宝展についてレッスンでお話したり、
実際に足を運んでご感想をいただいたりというような機会にもなりました。
その後、吉元由美さんのお話を伺い、
「祈り」を意識して言葉を手渡すように伝えましょう。というメッセージがありました。
「行ってらっしゃい」という言葉には、どうぞ無事に帰ってきてくださいという祈りを込めて。
「お帰りなさい」という言葉には、無事に帰ってきてくれたことへの感謝。
「いただきます」には、命の恵と作り手や携わる方への感謝。
いつの頃からか、いつもこのように思いながら、家族を送り出したり、出迎えたり、お料理をいただいたりするようになりました。
改めてお話を伺い、その大切さを感じ入りました。
今あることが「有り難い」こと、「あたり前ではない」ことを意識して
次の世代に伝えるものは何かを考えます。
新しい年を迎えるにあたり、
皆が心穏やかに健やかに過ごせますようお祈りいたします。
☆「レッスンのご案内」くわしくはこちら
「今日もご訪問ありがとうございます。」
おひとりおひとりにとりまして
幸せな一日でありますように☆彡
今年の文字が発表されましたね。
私の考える今年の文字、言葉は、「祈」です。
今年数々天災があり、被害を受けた方々の暮らしが少しでも元のような気持ちで過ごせますように
祈っています。
12月7日まで上野 国立博物館で開催されていた「国宝展」では、
「祈り、信じる力」をテーマに、縄文から江戸時代を代表する国の宝が展示されました。
最初の展示は、日本最古の薬師寺「仏足石」。
お釈迦様を崇拝するためにその足跡を表現し、足裏の文様は遣唐使により伝えられたとのことです。
仏足石はほかにもありますが、展示されたものが作られたのは、
妻に先立たれた悲しみから、追福を祈って作られたと説明がありました。
これまで、歴史的宝物というと時代、材質、意匠などの解説が書かれているのが殆どでしたが、
誰がどのような思いで作られたかまでふれているのは珍しい。鑑賞する思いが深くなるのを感じました。
歴史の教科書に載っていた「玉虫厨子」もありました。
玉虫の羽が本当にはめ込まれ、螺鈿のように渋く光る精巧な作りを認め、仏像を大切に納める伝えることを祈り作られました。
4面それぞれの画像を拡大し、分かりやすく説明を加えていました。
歴史的宝物を鑑賞する際、飛鳥時代であれば唐の時代、鎌倉時代であれば宋、元の時代というように
中国から受けた文化の影響を思うのが習慣になっていますが、
国宝を見ているうちに思想や技術が日本に伝わり、
日本の祈りをこめて作られた造形美なのだと思いました。
たくさんの宝物を拝見する機会に恵まれ、それぞれが納められているお寺などに
訪れてみたくなりました。
国宝展についてレッスンでお話したり、
実際に足を運んでご感想をいただいたりというような機会にもなりました。
その後、吉元由美さんのお話を伺い、
「祈り」を意識して言葉を手渡すように伝えましょう。というメッセージがありました。
「行ってらっしゃい」という言葉には、どうぞ無事に帰ってきてくださいという祈りを込めて。
「お帰りなさい」という言葉には、無事に帰ってきてくれたことへの感謝。
「いただきます」には、命の恵と作り手や携わる方への感謝。
いつの頃からか、いつもこのように思いながら、家族を送り出したり、出迎えたり、お料理をいただいたりするようになりました。
改めてお話を伺い、その大切さを感じ入りました。
今あることが「有り難い」こと、「あたり前ではない」ことを意識して
次の世代に伝えるものは何かを考えます。
新しい年を迎えるにあたり、
皆が心穏やかに健やかに過ごせますようお祈りいたします。
☆「レッスンのご案内」くわしくはこちら
「今日もご訪問ありがとうございます。」
おひとりおひとりにとりまして
幸せな一日でありますように☆彡
by salondeshanti
| 2014-12-14 15:37
| くらし
|
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