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陰極まれば陽萌す

夏至から流れていた陰の気が極まり、
明日の冬至を機に陽の気に転じます。
日も短くなっていたのが、長くなっていく日。

「一陽来復」


太陽の復活を意味する日。
万物が蘇る日ともされています。

陽の気が戻ってくるので、往復の「復」という字を書きますが、
読み方が同じことからも幸福の「福」に重ね合わせて福が来るととらえられています。
「福」の文字が幸せを運んで来てくれるようです。

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レッスンに起こしくださっているFumihoさんからいただきました
台湾のお土産の籠。
中には、干した金柑と蜜柑が入っていました。
どちらも冬にいただきたい果物です。
鮮やかな赤い色の紙にしたためられた力強い「福」の文字が素敵です。

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17世紀明末に著された北京の風物や行事の記録「帝京景物略」に
北京の人は冬至の日から「九九消寒図」を描き始めると記されています。
「九九」は寒さが続く冬至以降の81日間を指し、
「消寒図」は、冬至の日に梅の枝と枝につく81個の梅花を素描しておき、
以降毎日、一個ずつ花を塗ってゆくという、いわば「塗り絵」です。

北京で水墨画のお稽古で梅を教えていただいていた時を思い出します…

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81日すべての花を塗り終わったときは、すでに春爛漫、
花の咲き匂う季節。
寒さに耐えながら、指折り数えて春を待つ気持ち、
風雅で美しい風習です。

春に先駆けて真っ先に咲く梅。

2月1日、3日にお茶会を予定しています。
2月1日には、梅のあしらわれた紅茶を。
2月3日には、梅をあわせた黄山毛峰をご用意しています。
春を待ち、ご一緒に味わえるのが楽しみです。

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実家に実ったゆずが送られてきました。

小豆粥や南瓜、葛湯やこんにゃく、「ん」のつくものをいただいて、
明日の夜は、ゆず湯に入ります。
これも一つの禊。邪気祓い。
ゆず湯は、肌荒れや風邪を予防してくれるだけでなく
暖まるとすっきりした気持ちになるのはそのおかげなのかもしれません…













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「今日もご訪問ありがとうございます。」


おひとりおひとりにとりまして
幸せな一日でありますように☆彡
by salondeshanti | 2015-12-21 11:43 | くらし | Comments(0)
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