お茶の時間にいただきましたのは、
岩茶「瑞香」と
叶匠壽庵「季折」。
芋羊羹に刻み栗と羊羹が重なり、
まさに実りの季節にふさわしいお菓子。
お茶は、正岩茶産地「蓮花峰」に産する華やかに香りながらも滋味深い味わい。
一枚一枚艶ややかでしっかりとした葉の様子も趣きがあります。
11月で1年間皆様と鑑賞してまいりました「胤禛妃行楽図」が最終回となり、主題となる「烘炉観雪」には雪や霜にも凋まず生命力を表している竹と臘梅が描かれている様子から、姿が見えなくても香る梅を思い岩茶「瑞香」を選び淹れました。「胤禛妃行楽図 烘炉観雪」
心を支える言葉は、「梅」から「梅花開五福」を選びました。
五弁の梅の花は、「五福花」とも言われ寿命、無病息災、富、徳、寿命を全うすることを表していると言われています。
梅が身近な存在でありながら、花を咲かせ、香りを漂わせ、実り、薬効までもある梅の一生をご参加の方からお話いただき気づかせていただきました。
后妃様の頭に飾られる歩揺の宝石に込められた、設え、ご縁、運命、人生、森羅万象を受け止め邪気を祓い守られていると感じられたお話も興味深く聞かせていただきました。
選ばせていただきました詩は、「梅花」宋代 王安石。10月に女性の詩を選びましたのが好評でしたので11月にも考えていましたが、なかなか全体の流れにふさわしいものが見つからず、梅といえば菅原道真ですが、中国の詩で寒さをのりこえ香る梅の姿をと思いました。
王安石の改革による失脚の思いも冬の寒さに重ね合わせてまた梅のように香りを漂わせることを願って詠まれたのではと想像しています。
こちらは、北宋 徽宗皇帝「臘梅山禽図」。
今年も「茶と心を支える言葉に出会うサロン」にお付き合いいただきました皆様、ありがとうございました。
「今日もご訪問ありがとうございます。」
おひとりおひとりにとりまして幸せな一日でありますように☆彡